気胸手術詳細 (全身麻酔~手術終了後の目覚め直後)
いよいよ全身麻酔のステージに突入した。
背中の麻酔で全体力が消耗されたため、その後の全身麻酔の点滴は30秒ほどで目が開かなくなるくらいになり、1分ほどで完全に眠ってしまったと思う。正直、痛みがひどすぎて早く眠って楽になりたかった。
全身麻酔はさすがによく効き、ここだけが唯一楽であった。
そして前の手術の時もそうだったがなぜか自分は全身麻酔から覚めるのが早いため、完全に手術が終わり、ベッドの上でゆっくりと目を覚ますということがない。いつも、手術は一通り終わっているもののまだ手術台にいる時に目が覚めるのである。
今回は丁度手術台からベッドに運ばれるところで目が覚めた。
前回の経験から、全身麻酔から覚めた直後は鼻から息をすることができないことが分かっていたため今回は覚めた直後は口呼吸でやり過ごした。しばらくして鼻と口を覆う呼吸補助具のようなものがつけられ、鼻からも息をすることができるようになった。
そして疲れからか再び眠り病室のベットで目が覚めた。
目が覚めてまず思ったのは尿道が痛いということである。全身麻酔の際は尿道カテーテルを入れられるのであるが前回の手術の時はその痛みがなぜか全くなかった。が、今回は激痛であった。何よりも下が痛い。早く管を抜いてくれ、そんな気持ちであった。
その後30分くらい管が入っていることへの痛みに苦しんだが、痛み止めも効いてきたのかその痛みは治まった。
ここから彼の本当の地獄が始まるのである。